AutoWhiteBalance
レンズ交換が出来ないDP1,2,3 Merrill。 いわゆるコンパクトデジカメとして購入すると痛い目に合うカメラなので要注意が必要に思う。つまり、コンパクトデジカメは軽くて操作も簡単で撮りやすくそして深い知識がなくたってそこそこ美しい写真が撮れるカメラと思っている人が多いはずだよね?
ところがどっこい、DP1,2,3 Merrillはそういうカメラではない。カメラのオート機能はほとんど使いものにならないので、レンズ絞りやシャッター速度、ISO感度、焦点合わせ、色温度合わせなど操作を理解した人が手動でそれらの調整を行うことで、あのすばらしい画質を引き出す必要があるカメラなんだ。それが良いか悪いかは別として、とにかく今のDP1,2,3 Merrillはそういうカメラになってしまっていることを記しておく必要がありそうだ。
◆要注意1: オート・ホワイトバランス(AWB)
色の基準として、無彩色な被写体が無彩色に撮れることというのがある。人の目というのはいろんなところで順応性がある。色についても、たとえば朝焼け夕焼けでも白い屋根は白く見え、目が順応します。朝焼け夕焼けの場合、赤みがかった光が多い環境では白い屋根は機械(分光器)で測定すれば白くありません。しかし人の目は、赤い光が多いと自動的に赤に対する感度を落としてて、白い屋根は白く見えています。これが人の目の色順応。しかし、カメラは機械なので分光器で測定した通りの色を再生しようとするので朝焼け夕焼けでの白い屋根は赤っぽくなります。人は自分の目が基準なので白い屋根に見えるのにカメラが赤っぽい屋根に写すと違和感をおぼえます。そこで、カメラに人の目の順応と同じように朝焼け夕焼けで白い屋根を白く見せるよう色調節する機能をオートホワイトバランスと言います。オートと名前がついてるので、自動的にホワイトバランスをします。具体的には、
・青みが強い(色温度が高い)場合 → 赤みを足す
・赤みが強い(色温度が低い)場合 → 青みを足す
先ほどの朝焼け夕焼けでは、白い屋根の白部分には赤い成分が多く当たっているため、白く見せるためには青成分を足して白っぽくみせます。青みが多い場合はその逆で赤成分を足します。
DP1,2,3 Merrillでは、このオートホワイトバランスがうまくかからない環境がありまして、白が白く写らない環境があります。自動でホワイトバランスをとるので、どのように「自動」のメカニズムにしているのかによります。自動のメカニズムをどうやっているかはわからないですが、(知る必要もないですが)、DP1,2,3 Merrillの場合 暖色系(電球色)照明だとオートホワイトバランスがうまく機能しません。
昼光色は、6,500~6,700K
昼白色は、5,000K
白色は、4,200K
温白色は、3,500K
電球色は、2,800~3,000K
なお、普通の太陽光は5,000~6,000K、澄み切った場所の正午の太陽光は6,500K、朝日や夕日は2,000Kぐらいといわれ電球色とあまりかわらないのですが、朝日、夕日でDP1,2,3 Merrillのオートホワイトバランスがおかしくは感じてないのが気になります。
下記は電球色のもとでオートホワイトバランス(AWB)設定にした状態でDP2 Merrillで撮影した画像です。全体が赤緑っぽくなってしまいます。
◆対策:ホワイトバランス(AWB) あまりにオートホワイトバランスがとれてなさげだったら現像時にホワイトバランス調整しませうの巻
↑ こちらは、上の写真=電球色環境でAWBで撮影した画像をSigma Photo ProでWhiteBalance調整をした結果の画像だ。Sigma Photo ProとはDP1,2,3 MerrillのRAW(生)データを現像するための専用ソフト。必ずこの現像ソフトで現像しないとDP1,2,3 Merrillは使えない仕様になってるのでこのSigma Photo Pro(SPP)現像時にWhiteBalance調整するのが一番確実&手っ取り早いと思われる。
以下そのやりかたです
1.Sigma Photo ProでRAWデータを開く
2. 画面左上のカラータブの一番下にある色調整部分で
3. スポイトアイコンをクリックし
4. 写真画像の中の白い部分をクリックする
(写真画像にマウスを移動するとマウスがスポイトの形になる。
スポイトの形にならなければ3からやり直す)
5. 今回は紙カップの一番上の部分をクリックした
画面左上のカラー調整でスポイトの右隣にあるカラー図の十字架の位置が動いていることがわかる。十字架の交点が白の座標であり白の座標が変わったことでホワイトバランス調整したことがわかる。
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